早乙女乱馬が女になる日

第4話



 

 

そしてその日の夜、乱馬は天道家へと帰り、あかねを自分の部屋へと呼び出した。

 

[あかね、あのな、話があるんだよ。]

乱馬は真剣にあかねを目の前にして切り出した。

 

[なによ、あらたまって話って?]

あかねは首を傾けながら言った。

すでにあかねと乱馬、ふたりの間に男と女、そして許婚という感情は薄れつつあったが、

それでもふたりはそれで繋がっている関係であるのは、変える事の出来ない事実である。

 

[んーと、その、許婚の約束、もう守れないんだ。]

[ごめんよ、あかね。]

乱馬はあかねの前で詫びた。

 

[どうしてよ、乱馬?]

あかねはきょとんとした。

 

[あのな、あかね、その、言い辛いんだけどさ、俺・・・。]

[女として生きることに決めたんだ。]

 

[ええ!?それ、本気で言ってるの、乱馬!!!???]

乱馬の仰天告白に、あかねは卒倒しそうになった。

 

[ああ、本気さ。]

[あかねには正直にホントの事話すよ。]

[俺、その、あの、男とHしちゃったんだ。]

乱馬はさらにあかねが腰を抜かすような発言をした。

 

[えええ!!!???]

[あんたそれホントに???]

[いや、今は乱馬の体完全に女だから、別に変な話じゃないんだろうけど・・・。]

[でもそのHした事と、許婚解消と、どんな関係があるっていうの?]

[あたしはその、あの・・・。]

[乱馬が男の人とHな事しちゃったからと言って、]

[許婚解消するほど人間小さく出来てないわよ?]

あかねはそれでもなぜ許婚を解消までするのか理解に苦しんだ。

自分自身、別に自分以外の異性と一度や二度Hしたくらいで、

何もかもご破算にするほど小さい器じゃないと。

それくらいで二人の関係が壊れる事はないと乱馬に訴えた。

が、あかねは乱馬から、さらにそのHの相手を聞いた瞬間顔色が強張った。

 

[その相手っていうのがさ、良牙なんだ。]

 

[な・・・、それ、ホントなの?]

[良牙君て、そんな人じゃないと思ってたのに・・・。]

あかねにはショックだった。

あかねはせいぜい乱馬が今回興味本位で、

自分の知らない男と肉体関係を持った程度にしか考えていなかったから。

それが一番身近にいる良牙だったなんて。

 

[ど、どうしてそんな事になっちゃったのよ?]

 

[うん、実は良牙のやつ、あかりちゃんにふられたばかりでサ。]

[俺がそれを慰めてやっているうちにその、・・・。]

[いつしかいい雰囲気になって、]

[気づいたら良牙に抱かれてた。]

乱馬は女らしく頬を染め、恥らうように告白した。

 

[でさ、ここからがとても大事なんだけど、]

[その時俺、避妊しないでH・・・しちゃったんだ。]

[なんか勢いというか、女の体の快楽に勝てずにズルズルと・・・。]

[それでやっぱその、男の精子を体内で受けるという事はさ、]

[妊娠の危険性があるという事だよね?]

[なんかとても不安になって翌日コロンのところに相談に行ったら、]

[女溺泉に浸かった男が生理と生理の期間中に、]

[男の人と性行為をする事事態とても危険らしいんだけど、]

[その期間中に無避妊でHしてしまうと・・・。]

[かなりの高確率で妊娠しちゃうらしいんだ。]

[そうなるともう、どんな事をしても二度と男の体には戻れないって。]

[コロンは言ってた。]

 

[そんな、ひどい。良牙君無責任すぎるわ。]

[それでもし、乱馬が男に戻れなくなったらどうするつもりなのよ?]

[男に戻れないだけじゃなくて、子供まで出来てしまったら・・・。]

[乱馬だけじゃなくて、普通の女の子はみんなそれ位の時期は危険日だから、]

[妊娠の可能性が高くなる時期なのに。]

あかねは乱馬の話を聞き、良牙への怒りが込み上げてきた。

良牙は真面目で、一本気で、そんな獣のような行為をするとは思っても見なかったから。

 

[あたし、良牙君と直接話しつけてくる。]

[返答いかんによっては許さないわ!]

あかねは立ち上がり、良牙の家へと向かおうとしたが、

[ちょっ、ちょっ、あかね、いいんだよ、いいんだ。]

[別に良牙一人が悪い訳じゃないんだ。]

[それに俺、良牙に惚れちまったみたいなんだ。]

[だからいいんだ。]

[良牙も俺のこと、ずっと大事にしてくれるって約束してくれたし。]

乱馬は部屋を出て行こうとするあかねの手をつかんで言った。

 

[それ、本気なの、乱馬?]

[本当にこの先ずっと女のまでいいの?]

[良牙君だって、ずっと乱馬のこと、愛してくれるかどうかなんて、わかんないわよ?]

[今は熱くなってそんな風に言ってるだけかもしれないし。]

あかねはいまだに信じられなかった。

乱馬と良牙が恋に落ちていたなんて事が。

それもすでに肉体関係を結んでいた事実が。

 

[うん、いいんだ。]

[仮に良牙とこの先別れるような事になったとしても。]

[俺・・・。]

[なんか男よりも女でいる事の方が合ってるみたいなんだ。]

乱馬ははっきりと口にした。

男よりも女でいる事の方が自分には合っていると。

 

[そう、そこまで乱馬の決意が固いのなら、あたしこれ以上何も言わないわ。]

[許婚、解消してあげる。]

あかねは少し涙を見せた。

それほどまでにあかねは乱馬のことが好きだったのだ。

 

[でもこれからどうするの?]

[許婚やめて、女になったとしたら乱馬、家に居づらいんじゃない?]

 

[ああ、その事だけどな。]

[俺、ここを出て、おふくろの所で暮らすよ。]

[事情を話して。]

乱馬は女になる代わりに、天道家を出て行くと言う。

それはすなわち、あかねとの別れを意味する。

 

[そう・・・、寂しくなっちゃうけど、それが一番いいかもしれないわね。]

あかねは寂しさを押し殺し、乱馬に精一杯の笑顔を振り撒いた。

 

[こんな事なら、男の体のうちに、あかねの事、抱いておけばよかったかな?]

[なんとなくそれだけが心残りなんだよな。]

乱馬は冗談混じりにあかねに言った。

 

 

 

[・・・・・・。]

[女同士でもいい?]

 

[え?]

 

[だから、女同士でもいいの、乱馬?]

 

[い、いいって?]

 

[乱馬がこの家を出て行く事になったら、]

[あたしたち、今までのように近い関係ではなくなるわ、きっと。]

[だから最後に一度だけ、お互いの証を残しましょ?]

あかねはなんと、女同士で抱き合おうといいたいのだ。

それは、もう男と女で愛し合うことは叶わないから。

だからせめて、乱馬が許婚としてこの家にいた証を自分の体に刻みたいのだ。

 

[ホントにいいのか?あかね?]

[男じゃなく、女の俺で?]

乱馬は何度もあかねに確認した。

 

[いいに決まってるじゃない?]

[男だろうと、女だろうと、乱馬に変わりはないじゃない?]

あかねの乱馬を思う気持ちが、女となった乱馬に伝わった。

 

すると、どちらからという訳でもなく、二人は着ている物を脱ぎ始めた。

そして全裸の二人は互い向き合い、そっと寄り添うように抱き合った。

 

“チュッ・・・・・”

 

それから二人は濃密なキスを交わした。

そしてしばらくの後唇を離し、

[ふふふ、なんか変な気分ね。]

[ああ、とても妙な気分だ。]

お互いに顔を見合わせて笑った。

 

[あの、その、よかったら俺にリードさせてくれないかな?]

[もうこれからは女だから、ずっと受ける側になっちまうから、]

[男としての最後のHにしたいんだ。]

[チンポないけどさ。]

乱馬は自分にリードさせてくれとあかねに申し出た。

あかねは黙って首を縦に振った。

 

[さて、まずはあかねの綺麗な体を俺の脳裏に焼き付けておかないとな。]

乱馬は目の前のあかねの裸体を髪の先から爪の先まで、なめるように見た。

 

[や、やだ、そんなにジロジロと見ないで、恥ずかしいから。]

あかねは恥ずかしさから思わず顔をそむけた。

 

[とても綺麗だよ、あかねの体。]

[ずん胴なんてひどい事言っちまったけど、いい体してるなあ・・・。]

[あ〜、俺が男だったら・・・ってそれは言っても始まらんな。]

乱馬はこの瞬間、自分が女である事を後悔した。

それから乱馬はゆっくりと優しくすぐそばのベッドに寝かせ、

あかねの上に覆い被さり、もう一度軽く口づけをした。

そしてそのまま首筋から下の方へと舌を這わせ始めた。

そして右手はあかねのそんなに大きくはないけど、

形の良いかわいいバストへと伸びた。

 

[・・・・ぁ・・・。]

あかねが小さく声を漏らし始めた。

感じてきているのだ。

 

[うう〜ん、あかねのオッパイかわいいなあ。]

[そっかー、こんな形と色をしてたんだ。]

[俺が男の時、これを想像しながら何度オナニーしたか。]

 

“ムニュ、ムニュ”

あかねは手のひらで転がすように、あかねの両方のバストを揉み始めた。

その感触は少し芯のある固さがほどよく残る見事なまでの弾力だった。

 

[あ、あん、もう。]

[どうしてそんな時、あたしの部屋をノックしてくれなかったの?]

[あたしだって乱馬に抱かれる夢を何度も見たのよ?]

[その・・・・、オナニーとかもした事あるし。]

乱馬の告白に、あかねも胸を揉まれながら、

自分も乱馬を何度も待ち焦がれ、オナニーした事もあると正直に告白した。

 

[俺を待ってたの?初耳だなあ・・・。]

[こんなに乳首をおっ立てて?]

あかねの乳首はかなり大きく隆起し、

いかにも吸って下さいと言わんばかりだった。

その乳首を指で転がし、軽く口に含む乱馬。

 

[あ、ああ!]

あかねの声のトーンが上がってきた。

 

[ふふふ、俺も今は女の体だから、どこが良く感じるかわかるんだよ。]

乱馬は少しばかり自慢げに言った。

 

[言ったわね〜乱馬!]

[あたしにも責めさせなさいよ!]

あかねは自分ばかりが受身では面白くないらしく、

[あたしよりもでかいオッパイ、羨ましいったらありゃしないわ!]

と、乱馬の大きなバストを揉み始めた。

 

[ん、ふぅん。]

すると、今度は乱馬が甘い声を出した。

 

[よし、それじゃシックスナインしようか?]

乱馬はお互い責め合いっこしようと提案した。

 

[シックスナインってもしかして・・・。]

あかねは知ってるんだけど、知らない素振りをした。

 

[へへへ、こうするんだよ。]

乱馬はあかねを抱き起こし四つん這いにし、自分が下に潜り込む態勢を取った。

 

 

 

乱馬とあかね、二人の濃密な夜は、まだ終わらない。

 

 

 

 

 

続く

 

 

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